NVIDIA GTC25:Blackwell Ultraが登場!AIコンピューティングの新時代へ

lin james
2025-03-21
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2025​​年3月19日​、米カリフォルニア州サンノゼで開催されたNVIDIA GTC 2025。 世界中のAI業界関係者が注目するこのイベントで、NVIDIAのCEO ジェンスン​・​フアン(黄仁勲) が登壇し、約2時間半にわたる熱のこもったプレゼンを披露しました。

[https://youtu.be/_waPvOwL9Z8]

昨年のGTCは「AI業界のウッドストック」と称されるほどの熱狂ぶりでしたが、今年は「AIのスーパーボウル」と表現され、AI技術競争の激化を象徴するイベントとなりました。

今回のGTC25では、Blackwell Ultra、Vera Rubin AIチップ、Dynamo AIファクトリーOS など、最先端のAI技術が発表され、AIコンピューティングの未来が大きく変わろうとしています。


AIの進化:エージェントAI時代へ

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ジェンスン・フアン氏は、AIの発展を3つのステージに分類しました:

  1. 生成AI(Generative AI)​:現在のChatGPT、Claude、Geminiなどが該当する段階。
  2. エージェントAI(Agentic AI)​:AIが推論・意思決定を行い、タスクを自律的に実行する段階。
  3. フィジカルAI(Physical AI)​:ロボット技術の進化により、AIが物理世界に本格的に統合される段階。

NVIDIAの予測によると、2028年までにデータセンターへの投資額は1兆ドルを超えるとされ、AIコンピューティングの需要は今後も指数関数的に増加すると考えられています。


Blackwell Ultra:AI性能が40倍向上!

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1. AIファクトリーOS「Dynamo」

NVIDIAは、AIの最適化を目的とした新しいOS Dynamo を発表しました。これは、Grace Blackwell NVLink72 スーパーコンピューティングチップと連携し、AI推論の効率を大幅に向上させます。

🔹 Hopper世代と比較して、Blackwellは最大25倍の性能向上 🔹 推論タスクの処理能力が40倍向上 🔹 AIトレーニングや推論のコスト削減

また、NVIDIAは「買えば買うほどお得になる」と強調し、企業向けに大規模なAIコンピューティング投資を促しています。

2. Blackwell Ultra(GB300)

Blackwell Ultraは、GB200の上位モデルで、288GBのHBM3eメモリ を搭載し、計算能力は 15PF FP4 に達します。

🔹 Blackwell Ultra NVL72(72基のGB300を統合したスーパーコンピュータ) は、2025年後半に登場予定 🔹 既存のGB200ユーザーは簡単にアップグレード可能

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Vera Rubin AIチップ:次世代AI計算の主役

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1. Vera Rubin(2026年登場)

NVIDIAは、次世代AIチップ Vera Rubin も発表しました。この名称は、天文学者 ヴェラ​・​ルービン にちなんでいます。

🔹 288GBのHBM4メモリ、13TB/sのメモリ帯域幅 🔹 スループットは260TB/sに達する 🔹 Hopperの900倍、Blackwellの68倍の性能

2. Rubin Ultra(2027年登場予定)

2027年には、さらに強力な Rubin Ultra NVL576 がリリース予定です。

また、2028年には次世代のAIチップ「Feynman(ファインマン)」が登場予定であり、AIコンピューティングの革新が続くことを示唆しました。


AI端末の進化:DGXスーパーコンピュータから個人向けAIワークステーションへ

NVIDIAは、DGX AIワークステーション、RTX PROシリーズ、AI開発者向けデバイス を発表し、AI計算能力の民主化を進めています。

1. DGX Station

🔹 GB300スーパーコンピューティングチップ搭載 🔹 784GBの統合メモリ 🔹 20,000TFLOPSのAI計算能力

2. DGX Spark(小型AIワークステーション)

🔹 価格は約3,000ドル(約45万円) 🔹 1,000TFLOPSのAI処理能力で開発者向けに最適化

3. RTX PRO 6000(プロ向けGPU)

🔹 24,064 CUDAコア 🔹 752 Tensorコア 🔹 188 RTコアで3DレンダリングとAI処理を最適化


光通信技術とスーパーコンピューティングの未来

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NVIDIAは、次世代のデータセンター向け技術として**光通信技術(Photonic Computing)**を導入予定です。

🔹 Spectrum-X Photonics、Quantum-X Photonicsが新たなデータセンター技術となる 🔹 2028年には、Feynmanアーキテクチャが登場し、AI計算の概念が大きく変わる


まとめ:AIコンピューティングの爆発的成長が加速!

今回のGTC25で発表されたBlackwell Ultra、Vera Rubin、Dynamo AIファクトリーOSは、AIコンピューティングの進化を大きく前進させました。

今後、AIはますます私たちの生活に溶け込み、スマートアシスタント、自動運転、医療AI、ロボティクス など、あらゆる分野で活用が広がるでしょう。

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