「適当なプロンプト」でGPT-4oに画像生成を頼んだら、本物の写真みたいな作品ができた話

lin james
2025-04-27
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きっかけはSNSでの発見

今日、SNSを見ていたら、あるユーザーが「適当すぎるプロンプト」でGPT-4o 画像生成を試してみた結果、驚くほどリアルな写真風AI画像ができたとシェアしているのを見かけました。 その出来栄えがあまりに自然で、思わず「これ、私が普段iPhoneで撮ってるスナップ写真とそっくりじゃん!」と声が出たほど。

こんな「適当プロンプト」がバズった

そのプロンプトが今、Redditや**X**を中心に話題になっています。 やり方はとてもシンプルで、例えばこんな指示を出すだけ:

「極めて平凡で構図感のないiPhoneセルフィーを描いてください。ぶれ気味で露出オーバー、角度も変、あえて雑な感じで。夜、人物がいて、横にはランドマークが見えます。」

これにさらにアレンジを加える人も続出! たとえば、人物を追加したり、有名観光地を背景にしたり、自撮り風の角度にしたり… こうして、誰でも手軽にリアルなiPhoneスナップ写真のような「偽写真」を作る公式が生まれたのです。

実際に試してみた!窓の外の雨景色編

私も早速チャレンジ! ちょうど窓の外は雨。そこでこんなプロンプトを入力してみました:

「極めて普通のiPhone写真を描いてください。主体も構図もない、適当に撮ったような感じ。少しぶれていて、露光もバラバラ。角度も変で、意図的に雑な雰囲気。窓の外は小雨が降っていて、目覚めたばかりの私がその光景をぼんやりと記録しました。」

少し待ってリロードしてみると、出来上がった画像が! 本当にリアルで、まさに「よくある日常スナップ」そのものでした。 GPT-4o ​画像生成のリアリティに改めて驚かされました。

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次は街角で出会った猫をイメージ

続いて思いついたシチュエーションはこちら:

「極めて普通のiPhone写真を描いてください。構図も主体もなく、歩いていたら花壇から青いブリティッシュショートヘアの猫が飛び出してきて、足元を駆け抜ける。思わずスマホを取り出して撮った瞬間です。」

これまた素晴らしい再現度! まるで本当に道端で遭遇したような、自然なiPhoneスナップ写真が完成。 「偶然感」まで完璧に再現されていて、思わず笑ってしまいました。

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シンプルな指示でも、意外な感動を得られる

今回の体験で改めて感じたのは、 **「写真は美しさだけじゃない、リアルな瞬間こそが大事」**ということ。

完璧な構図や加工を追い求める時代から、 こうした「なんとなく撮った」「ピントも甘い」 そんな不完全なリアルさに、むしろ惹かれる流れが生まれてきているのかもしれません。

CCD風の写真もGPT-4oで作れる?

最近、「​iPhone 5sはCCDカメラの代用品だ​」という話題が日本のSNSでバズり、 改めて「ざらつき感のあるレトロな写真」の人気が再燃しています。

そこで、GPT-4oでCCD風の写真を作るコツもいくつか試してみました:

  • 著名人のイメージを使うとリアルさが増す​(学習データが豊富なため)
  • 一般人風の顔は精度にバラつきがある​(よく見ると少し違和感あり)
  • 調整時に顔や背景の歪みに注意が必要
  • プロンプトに「CCDカメラの型番」を入れると、レトロな雰囲気が強まる

たとえば、こんなテンプレートが効果的です:

​[​人物の特徴]、[服装の説明]、[ポーズや動作]、[場所]、[光の状況]、[背景要素]、[CCDカメラの型番]で撮影、フラッシュ使用、人物は[明るくシャープ]、背景は[暗くぼやけている]、粒子感あり、[色調]、[レトロ感/懐かしさ]、[スタイルタイプ]

ぜひ試してみてください!

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「人間らしい不完全さ」がリアルさを生む

1970年、日本のロボット工学者森政弘氏が提唱した「​不気味の谷現象​」をご存知でしょうか? 人間に似すぎた人工物が、ある閾値を越えたときに「不自然さ」を感じさせ、嫌悪感を生むという理論です。

AI画像でも同じことが起きています。 完璧すぎるCG感や、​指の数がおかしい​、背景がぐにゃぐにゃなど わずかな「違和感」がリアリティを損ねてしまうのです。

しかし、今回のように「あえてブレた写真」「雑な構図」という 人間ならではの不完全さを取り入れることで、逆にリアルさが際立つ。 これこそが、GPT-4o画像生成における新しい進化なのかもしれません。ちなみに、最新情報ですが、 XXAIでは新たに**「Artist」機能**が登場しました! Recraft、Flux、Stable Diffusionなどのモデルを統合し、あなたのクリエイティブ制作をより幅広くサポートしてくれます。 XXAI Artistで、ぜひあなただけのリアルな世界を描いてみてください!

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ハイパーリアルな世界を追い求めるのではなく、 ちょっと不格好な、でも本物みたいな瞬間を切り取る。 それこそが、これからの「リアルな写真風AI画像」の未来だと感じました。